クロスバイクとロードバイクの違い
初めてスポーツバイクを購入するにあたり、クロスバイクがいいのか、ロードバイクがいいのかを悩む方は多いです。
価格帯として、クロスバイクの方がお手ごろなモデルが多いため、初心者の方はまずクロスバイクから、というイメージもあるかもしれませんが、それがすべてではありません。
クロスバイク、ロードバイクともに、それぞれ特徴があり、使いやすい点、使いにくい点があります。
ここでは、それぞれの特徴をピックアップし、どちらの車種がいいのか、選択する際の参考にしていただければと思います。
クロスバイクの特徴
ゆったりした乗車姿勢で扱いやすい
後ほどご紹介するロードバイクと比べ、一般的なまっすぐなハンドルを採用しているため、乗車姿勢は緩やかで、ママチャリなどに近いです。ハイスピードを出すのに向いてはいませんが、スポーツになれていない方でもすんなり乗っていただける気軽さが魅力的です。
比較的太目のタイヤによる安心感
クロスバイクに採用されているタイヤは比較的太目のものが多いです。乗り心地もよく、ちょっとした段差などもあまり気にせず走れるため、街乗りに向いています。スポーツバイクの細いタイヤが心配、という方でも安心して乗っていただけます。
幅広いギア構成で万能に対応可能
クロスバイクの変速は、一般的に前側3枚、後側8~10枚前後と、幅が広い構成になっています。
ハイスピードから急坂用のかなり軽めのギアまでどのような状況にも対応しやすく、使い方を選ばないのが特徴です。
通勤通学、街乗りカスタマイズも自由自在
フェンダー、キャリア、前かごなど、通勤や街乗りなどであるとうれしい装備を取り付けしやすいのも特徴です。
全体的に余裕を持った設計になっており、用途に応じてカスタマイズも自由自在です。
クロスバイクのオススメな使い方
通勤、通学、街乗り
段差の多い街中において、太いタイヤとゆったりした乗車姿勢は大きなメリットになります。パンクにも比較的強いため、時間が気になる通勤などにおいても安心感が大きいです。
ゆったりライド
乗車姿勢が緩やかなため、散歩感覚の気楽な運動手段としてもオススメです。普段着で乗っていても違和感が無く、ちょっとそこまで、といった感じの使い方がしやすいです。
普段使い+週末サイクリング
通勤などで日常的に使用し、週末など時間があるときは軽くサイクリングに、といった使い方もオススメです。普段使いの比重が大きい場合は、クロスバイクの方が使い勝手がいい場合が多いです。
ロードバイクの特徴
深い前傾姿勢でスピード感のある走りを
ロードバイクに採用されている曲がったハンドルは、ドロップハンドルといい、より深い前傾姿勢と、状況に応じて様々なポジションを取れるようにされています。空気抵抗が少なく、力を入れやすいポジションのため、より速く走る上では大きなメリットがあります。
抵抗が少なく、軽い走行感のタイヤ
ロードバイクに採用されているタイヤは、700×25C(25mm程度の幅)のものが多く、慣れていない方から見ると、頼りなく感じるかもしれません。舗装された道をより軽快に走るために生み出された物で、段差には弱いですが、走りの軽さは大きな魅力です。
より高速域を求めたギア比設定
ロードバイクのギアは、前側2枚、後側9~11枚程度が一般的です。特に前側のギアは大きく、より効率的にスピードを出すための設定になっています。最近ではよりワイドなギア比の物も増えてきていますが、やはりスポーツ用途向きと言えます。
無駄を極限まで省いたスタイル
ただ速く走るために、ある意味非常にシンプルな目的のために設計されたフレームやパーツ類は、ある種の機能美を感じさせます。走るために関係の無いものは極限まで削ぎ落とすことで、軽く、高性能に仕上がっています。車種にもよりますが、フェンダーやキャリアなどの取り付けが苦手な場合も多いです。
ロードバイクのオススメな使い方
より速く、より遠くまでスポーツライド
スポーツという部分を重視すると、ロードバイクの軽快さは大きな魅力です。より速く、より遠くまで行きたいという思いにばっちりと応えてくれます。
様々な場所を走ってみたい
旅をしてみたい、色々な景色を見てみたいという目的にもぴったりです。ロードバイクは長距離走行にも向いており、行動範囲を広げてくれること間違いなしです。
レースなどイベントに参加してみたい
もともとが競技用の自転車であり、速さや距離を競うレースなどのイベントにもぴったりです。最近では速さを競うのではなく、観光をかねたロングライドイベントも人気があります。おおよそ走行距離が長めの傾向があり、ロードバイクが有利な場合が多いです。
クロスバイク、ロードバイクという括りだけでなく、それぞれのモデルによっても様々な違いがあります。店頭ではさらに細かくお話もさせていただきますので、どういったことにチャレンジしたいのか、ぜひお聞かせください!