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使い道で選ぶマウンテンバイク、X-Caliber 8 or Roscoe 7 (エクスカリバーorロスコ)
2020年5月20日
緊急事態宣言が解除になったこともあって、ここ最近も新しく自転車をはじめたいということで多数ご相談をいただいております。
そんななか、段差を気にせず街乗りができる、また本格的にオフロードで遊んでみたいという方に、ことさら人気の高いマウンテンバイクが、
X-Caliber 8
カラー:Matte Alpine Blue 、Matte Trek Black
税込価格¥130,900
Roscoe 7
カラー:Dnister Black
税込価格¥152,900
エクスカリバー8とロスコ7です。
どちらもフレーム自体は全く同じものですが、パーツ構成を変更することで、味付けを大きく変えてあります。
どちらも魅力的なモデルだけあって、どちらが良いかを迷われる方が非常に多いです。
ざっくり言うと、
・街乗りなど舗装路での扱いがメインなら軽量なX-caliber 8
・オフロードでの使用がメインならグリップ力の高いRoscoe 7
という感じなのですが、
久しぶりにどちらも在庫として店頭に揃ったので、選び方のヒントとして、それぞれ異なる点をご紹介します。
ホイール、タイヤの違い
両者での最大の違いは、タイヤとホイールです。軽さを取るか、グリップを取るかといった違いがあります。
X-caliber 8の場合
まずはエクスカリバー8の場合ですが、車輪の径は29インチ、太さが2.2ということで、実寸でおおむね55mmほどの幅のタイヤになります。
比較としては、重量面でも軽く、舗装路でも比較的軽い走行感がある、という点です。本格的なオフロードライドでは路面状況によってグリップの物足りなさを感じますが、その分舗装路での移動は楽です。
街乗りやちょっとしたツーリングなど、オンロードでの使用が多い場合にはこちらの方が断然楽です。
Roscoe 7 の場合
お次はロスコ7です。いわゆるセミファット、と呼ばれるもので、車輪系は小さくして27.5インチ、その分タイヤ幅を2.8と大きくしてあります。
実測値での幅も60mm後半と、かなりの差があります。
接地面積が増える、エアボリュームが大きくなることで、オフロードでの走破性、グリップ性能が格段に向上します。
そのため、ダウンヒルやトレイルライドにおいての安心感、安定感が高まるため、オフロードで遊びたい方には最適です。
その分、重量がかさみ、また舗装路に置いては過剰なグリップとなるため、ちょっと距離を走ろう、といったことは苦手となります。
ストローク量によるサスペンションの違い
どちらもエアサスペンション、という点は同様ですが、ストローク量に違いがあります。
X-caliber 8の場合
一般的なクロスカントリー系のバイクということでストローク量は100mmです。
用途上、必要十分なストローク量で、短い方が当然重量が軽いです。
軽量な分、取り回しも楽ですし、平地、登りも当然こちらの方が楽です。
また、後述するポジションの面でも変化が出ます。
Roscoe 7の場合
こちらはトレイルライドなど、オフロードが主体のため、ストローク量が伸びて、120mmとなります。
より大きな衝撃にも対応しやすくなることや、サスペンションが長くなることで、結果的にヘッド角が寝ますので、直進安定性が高まり、よりハイスピードな下り坂などで有利です。
しかしストロークが伸びる分、重量はかさみますし、上体が起きる形になるため、平地や登りでは少々不利となります。
また、ロスコの方は、前輪の固定方法がブースト規格のスルーアクスルとなります。この点においては、ロスコの方が上だとしか言えません。
前輪の固定方法が強固になるため、下りやカーブに置いてより安定します。
ロスコの方がお値段が高い分の理由の一つです。
ハンドルポジションの違い
サスペンションの違いともかかわる点ですが、ハンドル、ステムの仕様が変わります。
より漕ぎやすいポジションか、より下りやすいポジションか、といった違いです。
X-caliber 8 の場合
ハンドルはいわゆるフラットバーで、幅は740mmほどとなります。こちらもクロスカントリーバイクとして一般的です。
ステムはサイズによって違いますが、Mサイズで比較した場合、70mmです。(写真はちょっとずれてますがご容赦ください)
ロスコと比較した場合、ハンドルポジションは低く、遠くという形になりますので、よりペダリングがしやすい、より空気抵抗の少ないポジションです。
ペダルを漕ぐ、という点ではこちらの方が有利です。
反面、下りなどで前傾姿勢が深いと、傾斜を強く感じたりします。オフロードに慣れないうちはちょっと高めの方が安心だと思います。
Roscoe 7 の場合
こちらはいわゆるライザーバーで幅も少々広がり約770mmです。
ハンドル幅が広がることで、ハイスピード、あるいは荒れた路面でのハンドリングが安定しやすいです。
ステムは短くなり50mmです。ヘッド角が寝たことによるハンドリング性能の悪化を打ち消す意味合いも強いです。
エクスカリバーと比較し、近く、高いポジションとなりますので、下り坂や荒れた路面での操作性、安心感はこちらが有利です。
反面、急な登りなどでハンドルを抑えにくくなりますので、登りや平地はある程度ハンドルを下げたほうが楽だったりします。
シートポストの違い
標準で付属するシートポストも大きく違う点です。軽さを取るか、オフロードでの安心感を取るかという違いです。
X-caliber 8 の場合
こちらは一般的なシートポストです。
ロスコとの比較として、構造が無い分、軽いというのがメリットです。
登りや平地に置いては軽いに越したことはありません。
Roscoe 7の場合
ロスコの方はトレイルでの必需品、とまで言われているドロッパーポストが標準で付属します。
重量はかさみますが、手元のレバーで簡単にサドルポジションの調整ができるため、登り下り平地とあらゆる場面に置いて最適なポジションを瞬時に作ることができます。
エクスカリバーの方にもアップグレードで取り付けたい、といった方も多いです。
以上が両者の違いです。
グリップ性能、重量、ポジションなどが違うわけですが、気になる重量は
X-caliber 8 実測13.7kg
Roscoe 7 実測14.8kg でした。
1kgちょっとの重量差はそれなりに大きいです。
主な要因は、タイヤの太さとドロッパーポストの有無です。
ちょっと試乗するとわかりますが、エクスカリバーの方が軽快感は明らかに強いです。
まとめると、
・より軽量
・より漕ぎやすいポジション
ということで、平地、登り、舗装路での移動はエクスカリバーの方が適していると言えます。
街乗りや通勤など、オンロードでの使用がメインだけど、オフロードもちょっと体験してみたい、という方は総合的にエクスカリバーの方がメリットが大きいです。
オフロードでも、比較的緩やかなアップダウンや、本格的な山奥まではいくつもりがない場合はエクスカリバーの軽さが活きてきます。
・より高いグリップ性能と衝撃吸収性能
・よりトレイルに適した装備とポジション
ということで、下りや路面が荒れているオフロードでの走行はロスコの方が適していると言えます。
オフロードでの走行がメインで、より本格的なトレイルライドやダウンヒルなどを行ってみたい、街乗りにも使うけどそこまで距離は走らない、という場合はロスコの方がメリットが大きいです。
特にルーズな路面に置いて、セミファットタイヤの安心感は非常に心強いものがあります。
如何でしたでしょうか?結局のところどちらが良いかは、ご自身の使い方次第だと思います。
ご自身が想定している使い道、またやってみたいことは何か?という点から考えると近道だと思います。
良くわからないという方は、どういった使い方をしたい、どういったことに興味があるかなど、是非店頭にてご相談ください。
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