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大人気のTREK(トレック)のクロスバイクFX2DISC&FX3DISC、それぞれの特徴
2020年3月8日
スポーツバイクを始めるにあたって、ひとまずは普段乗りや通勤から、という方も多いですが、そんな方に大人気のクロスバイクといえば、トレックのFXシリーズです。
特に人気の高いモデルがFX 2 DISC とFX 3 DISCで、悩む方も多いです。
そんな方へのヒントになれば、ということでそれぞれの違いをご紹介します。
TREK FX 2 DISC
税込価格¥72,600
TREK FX 3 DISC
税込価格¥90,200
お値段を見ると、お手頃なFX 2 DISC、ちょっと高級なFX 3 DISCという感じです。
その差額は¥17,600ですが、どういった違いがあるのでしょうか?
フレームはどちらも高性能なアルミ素材
まずは共通事項から、フレーム素材はFX3DISCまでは全て共通となります。生涯保障ができるレベルの耐久性を持った高性能なアルミフレームは、比較的お手頃な値段ながら、長く愛用頂くには最適なものに仕上がっています。
フレームそのものの面では違いはありません。強いて言うならカラーリングは違いますので、お好みは分かれると思います。
値段と走行性能に大きな影響のあるフロントフォーク
ここからはそれぞれの違いに着目します。まず、一番重要ともいえる部分がフロントフォークです。
こちらはFXシリーズのグレードによって大きく異なる部分で、値段の面と走行性能の面に大きな違いを与えています。
FX 2 DISCの場合
お手頃モデルのFX 2 DISCの方は、フレーム同様、アルミのフォークになります。コストパフォーマンスの面で優れています。
FX 3 DISC の場合
上位グレードのFX 3 DISCの場合、フォークはカーボン製にアップグレードされます。軽さはもちろんのこと、微振動の吸収性能が向上するため、ある程度距離を乗ってみたい方にとって、手や上半身の疲れが軽減され、非常に大きな助けになります。
快適性に違いを与えるハンドルグリップ
お次も快適性に影響を与える部分ですが、普段から握ることになるグリップ部分も大きく異なります。
FX 2 DISCの場合
FX 2 DISCの場合、一般的なゴムグリップが付属します。
FX 3 DISCの場合
FX 3 DISCの方は、専用のハンドルと幅広グリップにアップグレードされます。形状の面でも、端の方が広がり手のひら全体で支えられるようになります。また、ハンドル自体もくりぬかれエラストマーが挿入されているため、白く見える部分が非常に柔らかく仕上がっており、フロントフォーク同様、快適性が大きく向上します。
なお、グリップに関しては、消耗品ですので後々交換も可能です。FX 2 DISCの方も、ハンドルごと交換すればFX3 DISCと全く同じ状態にもできますし、グリップの形だけ同じにしたいなら¥3~4,000程度です。
走行性能に大きな影響を与えるホイール&タイヤ
意外と知られていないような気がしますが、タイヤの太さとホイールのグレードも異なります。
FX 2 DISCの場合
こちらは、700×35Cという太さのタイヤで、後述のFX 3 DISCと比べると、一回り太いものになりますので、段差を越えるときなどは少し楽になります。
FX 3 DISCの場合
こちらは一回り細いタイヤで700×32Cとなります。この太さがクロスバイクのタイヤでは最もメジャーです。FX2DISCと比較し、軽量になりますのでスピードを求める方におススメです。
また、ホイールの方も実はグレードアップし、外周部(リム)がロードバイクでも使用されるグレードになり、チューブレスタイヤの仕様も可能になります。
足回りの軽量化は大きな効果があり、漕ぎだしがよりスムースに、坂道がより楽に登れるようになります。
なお、タイヤの方も後々消耗品で交換することになります。その際は、目的に応じて太さや種類を変えていくことは可能です。
レバータッチが違う!ブレーキシステムのグレード
FX2、3DISCのどちらも油圧のディスクブレーキを採用しているという点は共通ですが、それぞれブレーキシステムのグレードが違います。
FX 2 DISCの場合
こちらは、テクトロというメーカーの油圧ブレーキシステムです。7万円台のお値段でも油圧ブレーキを採用できるコストパフォーマンスの面は非常に優れています。
FX 3 DISCの場合
FX3DISCの方は、シマノの油圧ブレーキシステムが採用されます。カタログスペックだけでは違いは分かりにくいと思いますが、店頭ではそれぞれのブレーキレバーを握っていただくと違いが判るはずです。
やはい上位機種の方が、レバー操作が軽く、指が疲れにくくなっています。耐久性の面では極端に大きな差は開かないと思いますが、日常的に使う部分ですので、より軽快に操作ができればやはり楽になりますね!
変速機、ドライブトレインの違い
FX 2 DISCの場合
フロントは3枚のギア
リアは8枚のギアとなります。
FX 3 DISCの場合
フロントは減って2枚
リアは増えて9枚です。
枚数、組み合わせだけで見るとFX2DISCの方が多いのですが、ギアの組み合わせを見てみると
FX 2 DISC | FX 3 DISC | |
フロント歯数 | 48-38-28T | 46-30T |
リア歯数 | 11-32T | 11-36T |
ギア比構成 | 0.875~4.364 | 0.833~4.182 |
このような感じになります。ギア比の数字は、小さければ小さいほど軽いギア(斜度のきつい登りも走りやすい)、数字が大きいほど重たいギア(スピードがより出る)となります。
フロントはFX3DISCの方が少ないのですが、リアの方が枚数が増え、また大きなギアに変わりますので、実はFX3DISCの方が、ギア比が軽いです。逆に重たいギアの方はFX2DISCの方が大きいのですが、最大のギア比で漕ぐことは滅多にないです。
走るスピード域によって合う合わないは違ってきますが、フロントの変速はあまりしたがらない方が多いことを考えると、街中をゆったりの場合はFX2DISCの方が使い勝手が良いように感じます。
逆にFX3DISCは、構成で言うとロードバイクに近いものになりますので、よりスポーティに走りたい方に合っています。もちろん、軽いギアはしっかり用意されていますので、上り坂が多くても安心です。
また、FX3DISCの方は、クランクセットが最上位機種などと同じ仕様になるので、剛性面や耐久性面でも向上します。
変速段数以外でも、当然上位のグレードの変速機の方が精度も良く、よりスムースでストレスフリーな変速ができます。
導入コストか性能か
FX2DISCのオススメポイント
比較的お値段が落ち着いているFX2DISCは、やはり価格を重視される方におススメです。これ以上安いものもあるのですが、ついているパーツのグレード、耐久性、扱いやすさを考えると、非常にバランスがとれいているのがここからだと感じます。通勤、通学、普段乗りなど、そこまでスポーツ的な乗り方はしないと思う方であればFX2DISCでも十分すぎるぐらいに楽しんでいただけます。
街中は段差が多いため、ちょっとでも太いタイヤのFX2DISCを選ぶメリットは十分にあります。
FX 3 DISCのオススメポイント
FX2DISCとくらべ、振動吸収性能、上半身の快適性、軽さ、スポーツ性能が向上しますので、スポーツとしてツーリングなども楽しみたい、あるいは通勤距離が長い方は、ちょっと奮発してFX3DISCを選択する価値は十分にあります。
もちろんFX2DISCでもロングライドは楽しんでいただけますが、より楽に、快適に走れるのはFX3DISCの方です。
価格を重視するのか、走行性能を重視するのか、なかなか悩みどころですが、店頭では見比べたり、より詳しく違いのお話もできますので、クロスバイクをご検討の方はお気軽にご相談ください!
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