ロードバイクでもできるバイクパッキングでキャンプ

ようやく移転に関係する慣れない作業にある程度の終わりが見えてきました。やることはまだまだたくさんあるのですが、急ぎのことは減ってきたので、ちょっとづつ日常に戻していきます。ホームページの方も更新を再開します。

さて、10月に入り気温も落ち着いてきたこの頃、ロードバイクでキャンプに行きたいというご相談を頂きました。

実際問題、ロードバイクでキャンプとなると、そこそこいろいろな制限を受けることになります。キャンプがしやすいロードバイクとなると、グラベルロードの類がベストですが、今回ご相談の方がお持ちの物は一般的にロードレーサーと呼ばれるような系統（軽さや速さを重視したもの）でした。

そんな時に活躍するのがバイクパッキングです。

お手頃価格と広いラインナップも魅力のトピークバイクパッキングシリーズ

• Topeak フロントローダー　8ℓ　税込￥12,100
• Topeak ミッドローダー　3ℓ　税込￥7,260
• Topeak バックローダー 15ℓ　税込￥13,200

今回はちょっと無理やりに近い形でキャリアを取り付ける案もありましたが、特殊な作業も多いため、より気軽にしやすいバイクパッキング方式をご提案させていただきました。

どの程度の道具を持ち運ぶか、量やサイズが重要になりますが、幸いバイクパッキング向けに、いわゆるウルトラライト系でキャンプ道具をそろえていらっしゃいましたので、私物のバッグ類もテストに使いながら、必要な容量を割り出してバッグ類の選定を行いました。

当店取り扱いのメーカーにもいろいろな選択肢がありますが、今回は容量ラインナップの多さ諸々からトピークでそろえることになりました。

全体像はこのような感じです。レーシーなバイクが良い感じの旅仕様に化けました。荷物の総重量は10kg前半台ぐらいですので、全て取り付けても普通に持ち上げられる程度でびっくりする重量にはなっていません。

ちなみに、過去eバイクでキャンプ仕様にしたときは、車体を持ち上げるのに苦労しました・・・。

今回は大き目のバッグを使用したので、スタビライザーを併用してサドルバッグの揺れを軽減＋タイヤへの干渉をしないように処置＋荷物が増えたとき用にカーゴケージ取り付け枠の増設、とスタビライザーが縁の下の力持ち的な感じです。予想以上に便利だったので店頭在庫分も寄せました。

フレームサイズ的にあまり大きなフレームバッグは選択できませんでしたが、取り付け可能な最大容量で、こちらは長物用ですね。荷物を入れても揺れにくいので、個人的には普段使いでも好きです。

最後はフロント用です。こちらは比較的かさばるものを入れやすいですね。ドライバッグを分離できるものだと取り扱いが楽です。こちらもタイヤとのクリアランスが悩みの種でしたが、今回はパッキング次第ですが何とかなりました。

ウルトラライトでキャンプ道具をそろえなかった私がバイクパッキングをするといろいろやんちゃな状況になったのと比べると

スマートに納まっていますね。超軽量で体重制限ありのバイクやパーツに対してやりたいとは思いませんが、100kgを超える人が乗ることも想定されているようなバイクやパーツであれば、この程度は余裕で許容範囲内に収まります。

タイヤの空気圧は普段より高めにしといた方が良いであろうことと、重量増加と重心の変化、バッグ類の揺れなどで運動性能は落ちてしまいますので、普段よりもより気を付けて乗ってほしいのが注意点ですね。

車でキャンプに行くのと比べると、キャンプ道具の選択肢が狭まる、量を減らすことが必要とされますが、あれこれ考えながらパッキングするのも面白いところです。

普段よりも重たい自転車でキャンプ場までたどり着いた段階で、良い運動と達成感も味わえます。車で行くキャンプ、バイクパッキングで行くキャンプ、それぞれの面白さはあると思います。

やりたいことに合わせてバイクを増車することは決して簡単な話ではありません。今あるもので新しいことにチャレンジしたいとき、ご相談いただければいろいろな方法をご提案させていただきます。（限度はありますが・・・）

キャンプ行きの話をしていたら、私もキャンプに行きたくなりました・・・。